ウインターオーバーシード(WOS)

ウインターオーバーシード(WOS)とは…

冬季のウインターオーバーシード(WOS)イメージ

暖地型芝地(冬期に茶色くなり休眠する芝)に、秋口、低耐暑性の寒地型芝(常緑)の種を播種することによりその芝地を常緑にする工法です。

メリット

  • 暖地型芝は寒さに弱い芝が多いのですが、冬期には大きな保温効果があります。
  • 暖地型芝は冬期休眠するため育成が止まり踏圧に対して弱くなるので、その期間、芝を保護します。
  • 休眠中の芝は雑草の進入に対して防御力が弱まりますが、その期間、雑草の進入を防止します。
  • 年中緑(常緑)となるため、景観が向上します。
  • 春~秋は暖地型芝、秋~春は寒地型芝メインで芝地を維持するため、一年を通して安定した育成が望め、特に病害虫・乾燥に対しての管理が容易です。

デメリット

  • 毎年秋に播種・養生が必要となります。
  • トランジッション(寒地型芝から暖地型芝への切り替え)のために、春期から梅雨時期にかけてこまめな管理が必要となります。

※ トランジッションについてはこちらをご覧ください。

ウインターオーバーシード(WOS)の相性

春~秋は暖地型芝、秋~春は寒地型芝メインのサイクルで芝地を維持するため、必ず切り替え時期が発生します。

そのため、暖地型・寒地型双方共、育成スピードの早い芝が適しています。中でも、ベースとなる暖地型芝はバミューダ系の芝が最適です。コウライシバやノシバなどの日本芝系でも可能ではありますが、育成スピードがあまり早くはないので最適とは言えません。

トランジッション作業はしっかりと行うようにしてください。
オーバーシードする寒地型芝はペレニアルライグラスやイタリアンライグラスが良く用いられますが、一般的にペレニアルライグラスの方がターフとしてのクオリティは上です。

良質かつ最も相性の良い、代表的な組み合わせの1つとしては、ティフトン419とペレニアルライグラスが挙げられます。

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